中国誘拐村ネタバレと結末は?感想や無料試し読み
「中国誘拐村~世界の因習~」についてまとめていきます。
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この漫画は「中国誘拐村」の他、「おじろく、おばさ」・「常盤御前」・「鬼子母神」の4話のお話から成りたっています。
第1話の「おじろく、おばさ」は、明治時代に長男以外の者は厄介者として長男の奴隷のとして家畜のように扱われて、一切の自由もなく障害をを終えていく慣例のあった山奥の貧しい村のお話しで、そこに嫁いだ女性の物語が描かれています。
この物語の長男と舅・姑はかなり性格が悪いです。
第2話は「中国誘拐村」で、子供たちを誘拐してきてはその子供たちの人身売買や臓器売買を闇の商売としていた村に売られてきた、愛を全く知らない娘の物語が描き出されています。
この物語では子供たちの命をなんとも思っていない自分勝手な大人たちが出てきます。
第3話の「常盤御前」は、源義朝の側室である「今若」「乙若」「牛若」の母の常盤御前が、子供たちの命を救うために夫を殺した平家の平清盛に仕えるのですが、気がついた時にはその優しさに触れて心を開いていく話が書かれています。
第4話の「鬼子母神」は、紀元3世紀の頃の日本・那可国で起きていた権力争いで、とても優しかった母が気がついたら自分の子供を守るために王位につけようと尋常でないことを行うようになっていってしまった女性のことについて描かれています。
どの話も、女性の地位が低いため、そして貧しいために起きてしまった悲劇のお話のように感じました。
読んでいるとこれは許せないと思うようなお話しばかりです。
女性がまるで人として扱われていないひどい仕打ちを受けていて、このような話を読むとやるせない思いがしてきます。
ですがそんな中でも必死に生き抜く女性の本当の強さも感じました。
現在のところこの中国誘拐村~世界の因習~を読むことができる電子コミックサイトはほとんどありません。
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中国誘拐村の情報と安武わたるさんが書いているその他のマンガ
マンガ名 | 中国誘拐村~世界の因習~ |
作者名 | 安武わたる |
ページ数 | 183ページ |
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中国誘拐村のあらすじ・ネタバレ
1話「おじろく、おばさ」のあらすじネタバレ
明治時代に山奥にある村に、父の恩人ということで嫁がされてしまった中原比奈子でした。
戦場で父の命を救っってくらたことがある杉浦栄吉はなんとも粗野な男で、それに加えて村人たちも異様な雰囲気でした。
貧しい村だったので血縁がある人が多かったのですが、長兄以外は「おじろく、おばさ」として一生結婚を許されることなく、長兄に一生奴隷として仕えるという何とも言えない風習がありました。
「おじろく」のひとりであるタケルは、比奈子を「姉サ」と呼んで慕っていました。
比奈子もまた、彼の立場をを哀れに思って、食事を分けたり親切にしていましたが、夫に見つかってしまい罰を受けてしまいます。
長兄の一家は比奈子の結婚時の持参金や実家からのお金を当てにして、そのうち働かなくなってしまいましたが、比奈子の父が破産してしまって脳溢血で倒れたので今度は比奈子が役立たずの厄介者の嫁として女郎屋に売られそうになります。
親切にされたタケオは比奈子を救うために2人で逃げ出してしまいます。
2話「中国誘拐村」のあらすじネタバレ
「人さらいの村」に住んでいた醜い顔の少女は名前がなくて「グズ」と呼ばれていました。
トラックでさらわれてきた女や子供が運ばれてくるので、その人たちの面倒を見るのが彼女の役目でした。
新しく連れてこられた美しい女楊暁芳の世話をしていて、自分の身の上話をしたところ「一緒に逃げよう」とそそのかされてしまいます。
名前がないという彼女に暁芳は「長芳」と名付けてくれました。
長芳は自分のことをはじめて人間扱いしてくれた暁芳に恩義を感じるようになっていきます。
誘拐村から2人でなんとか逃げ出しましたが、助けてくれるはずの公安はなんと村人たちの手先になっていました。
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3話「常盤御前」のあらすじネタバレ
このマンガは歴史実在人物伝になります。
源義朝の側室だった常盤御前は、戦に破れて亡くなった夫のあとは平清盛のものとなります。
3人の子供がいたのですが、千人の美女から選ばれたという乙女のような爽やかな美貌を保っていた常磐を寵愛する清盛でした。
初めのうちは「夫の敵をいつか取る」という思いを胸に秘めていましたが、清盛の思いもよらない優しさに心をうたれて、常磐の心に迷いが出てきます。
4話「鬼子母神」のあらすじネタバレ
物語は紀元3世紀の古代日本のものです。
那可国王が亡くなった後、第5王子・刀務(トゥム)の母である第4妃・清苗(キヨナ)は、親子すべてが他の妃たちの嫉妬によって奴婢の身分に落とされてしまいます。
奴婢として毎日とんでもない労働をさせられて、いろいろな屈辱的な目に合わされていく清苗でしたが、幼馴染だった瀬他(セタ)に助けられて、なんとか日々を過ごしていきます。
ある日、自分を奴婢の身分に落としめた妃の息子・イアクがやってきて、争いとなってしまいその時の勢いで崖下につきおとしてしまいます。
その後イアクも野犬に襲われて亡くなってしまい、王宮から大臣が迎えにやってきて清苗の身分は復活します。
清苗は再び奴婢に落とされないように、心を鬼にして様々な策略をめぐらすようになっていきます。
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中国誘拐村の考察・感想・レビュー
1話「おじろく、おばさ」の考察・感想・レビュー
安武わたる先生が書いているマンガは歴史を元にして描いているものが多いのでとても勉強になるものが多いです。
「おじろく、おばさ」というのはかつて日本にあった残酷な風習のようです。
この「中国誘拐村」の第1話である「おじろく、おばさ」もの本の明治39年位の話をもとにして書いているそうです。
その意味としては、長男以外の子供はみんな使用人みたいに扱われて、結婚もすることはできないし、村の祭りにも出ることができない状況でした。
つまり奴隷みたいなものだったのです。
この漫画の中でも、弟とおばあちゃんが、おじろくとおばさでした。
酷い扱いを受けている、ヨネばあを見ていると本当に心が痛みました。
実際の家族にこんなひどい仕打ちを出来るなんて本当に怖い話だなと感じました。
かつての日本にもこのような残酷な風習があったと考えるだけでショックです。
この漫画の最後でも生きていくために、恐ろしい結末が待っていて本当に悲くなります。
思いやりや優しさのない栄吉とその父母。
特に読んでいて怖くなるぐらい栄吉とその父親は酷い人間だと感じました。
2話「中国誘拐村」の考察・感想・レビュー
「中国誘拐村~世界の因習~」の2話目のお話「中国誘拐村」を読ンでみました。
人身売買そして人さらいがテーマのお話、 考えただけでも、怖いくなってきます。
中国誘拐村とは人をさらってきてから、売るまでを仕事としている村でした。
この漫画は1990年代の中国の実話をもとにしていて、その時にお金がなくて子供を売る親もいたし、そのまま誘拐してくることもしょっちゅうあったようです。
そのように誘拐された子供たちの将来を考えると怖くなり心が痛みます。
誘拐村では女性は本当に立場が弱くて男性が絶対的な力を持っていました。
男の言うことは絶対でした。
奴隷やおもちゃのように扱われている女性を見ていると、本当に嫌な気分になります。
現在では女性の地位も確立されつつあるので時代の違いを感じます。
中国誘拐村のお話はある意味本当に怖いですね。
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3話「常盤御前」の考察・感想・レビュー
戦国時代の武将の妻となる女性は、まさに運命に翻弄されるという言葉がぴったりであると思います。
現実的に夫である武将が戦に負けてしまうと、後を追うって命をなくすか、勝者の武将の下で惨めに命乞いをして生きるしかありませんでした。
常盤御前はそんな戦国時代の理不尽さで、繰り返し夫を変えさせられてしまいます。
彼女の子供のひとりであった牛若丸(源義経)が成長してから、兄の頼朝と一緒に挙兵して平家滅亡のために必死に戦い抜きます。
考えてみると清盛が常盤御前の美しさに惹かれて、ついつい情けをかけてしまったことで、平家一門の滅亡につながっていったのではないかと思いました。
4話「鬼子母神」の考察・感想・レビュー
ちょっと前までは本当に優しい女性だったのに、自分の子を守るための強い思いがゆえに「鬼」へと変わっていきます。
言葉の通りまさに「鬼子母神」そのものです。
幼馴染で恩人であったセタも去っていき、息子からも見捨てられて、結局は、国が台頭してきた邪馬台国の卑弥呼によって滅ぼされてしまいます。
キヨナの詳細なその後についてははっきりとは描かれていないのですが、よく似ている女性が罪滅ぼしのために子供たちの世話をし続けたという何ともかわいそうな結末でした。
古代の雰囲気はてても興味深いもので、古代日本を題材にしたまんがってついつい読んでしまいます。
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中国誘拐村を読んだ人の感想・口コミ・レビュー
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