花園メリーゴーランドあらすじネタバレ感想と口コミ【柏木ハルコ】

花園メリーゴーランド1巻あらすじネタバレ

花園メリーゴーランドあらすじネタバレ感想と口コミ

電子書籍ストア「BookLive!(ブックライブ)」の中でランキングが急上昇していた漫画「花園メリーゴーランド」がとても気になったので実際に読んでみて感想をまとめていきます。

このマンガは作品としては古いものですが、どうやら電子書籍化されて再び人気再沸騰した漫画のようです。

ちなみに単行本はすでにプレミア価格がついていたりして高額になっているので、読むのなら絶対に電子版の方がオススメです。

柏木ハルコ先生の最高傑作と言われているこのマンガ「花園メリーゴーランド」は、ある集落に偶然行き着いた少年が大人の階段を登っていく様子が描かれています。

このマンガは大人読みで一気に全巻(5巻)を購入することをオススメします。
それぐらい読み応えのあるマンガです。

表現が難しいのですがとても哀愁漂う感じのマンガです。そして性に翻弄されていく少年がすごくリアルに描かれています。このような風習のある集落があれば一度は訪れてみたいと男性は思うでしょうね。本当に面白いマンガで物語の中に引き込まれていくような漫画になります。

この先はネタバレもあるので今すぐ花園メリーゴーランドを読みたい人はこちら

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花園メリーゴーランドの情報と柏木ハルコ先生のその他のマンガ

マンガ名 花園メリーゴーランド
作者名 柏木ハルコ
連載期間 2001年から2002年まで『ビッグコミックスピリッツ』連載
単行本 全5巻

柏木ハルコ先生の主な代表的作品

  • いぬ
  • よいこの星!
  • ブラブラバンバン
  • 鬼虫
  • 愛・水族館
  • QUOJUZ
  • 地平線でダンス
  • も〜れつバンビ
  • 失恋日記
  • 健康で文化的な最低限度の生活

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漫画「花園メリーゴーランド」ネタバレ感想

柤ヶ沢で起こる衝撃的な風習について

この漫画で描かれているのは柤ヶ沢(けびがさわ)と呼ばれている集落でのできごとになります。このマンガの主人公である相浦喜一(あいうらきいち)は先祖代々伝わる刀の「烏丸」を探すために、春休みを利用して父親のふるさとへ向かいました。しかしそこを1日2本しか通らないバスでなんと寝過ごしてしまって目的地とはまったく違う場所に着いてしまって途方に暮れてしまいます。

トボトボと夜の道を歩いていると、同い年くらいの学生の澄子と出会って、緊急的に澄子の住む柤ヶ沢という集落にお世話になることにします。運のいいことに澄子の実家は民宿を経営していたので、お金はかかるのですが不自由ない1日を過ごすことができました。ですが悪いことに途方に暮れていた時に財布を無くしてしまう相浦でした。親に連絡をして郵便でお金を送ってもらうことにしたので、仕送りが手元に届くまで柤ヶ沢で生活することになります。

ですが相浦は柤ヶ沢で暮らしているとその集落の人間に不信感を抱くようになっていきます。

柤ヶ沢の大人はなぜか性に対してオープンでした。相浦はこれをデリカシーがないと嫌悪感を抱いていきます。隙があれば驚くことに大人の女性に襲われそうになる相浦でした。生活をしていく中で少しずつ相浦は柤ヶ沢の独特な風習を知っていき、それに巻き込まれていくことになります。この風習というのは普通の生活ではあり得ないようなことばかりで何とも衝撃的です。ですが読んでいるうちに大人の雰囲気が漂ってきてマンガの世界にひきこまれていきます。

相浦が訪れた柤ヶ沢の独特の風習、それは中学生になると集落の男女は大人から性に対する手解きを受けるということでした。簡単に言うと子供から大人への階段を昇らされるイベントがあるのです。流れに逆らうことができずに相浦もその行事に参加することになります。相浦は集落の風習のままに童貞を卒業していく形になります。

大人になった少年達は次の段階へ

集落の少年が大人への階段を昇ると、自由な夜這いが解禁されます。どうやらこの集落の女性は男性に夜這いされることはすごく当たり前のことのように感じているようでした。

一度その禁断の果実の味を知った集落の少年達は、今夜は「あの女の所に行く」なんて会話をするようになります。相浦はあらためて柤ヶ沢の風習に驚きます。

花園メリーゴーランド1巻

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相浦と澄子の関係がなんともいえない感じ

相浦と澄子。漫画を読んでいくと2人が意識し合っているのがわかります。ちなみに相浦は澄子が大人になる儀式を邪魔していきます。ですから途中から2人はギスギスとした関係になっていきます。

それでも心の距離が近づいたりまた離れたりと本当なんともいえない距離で2人の想いが揺れ動いていくその経過はいたたまれないような気がします。物語の中盤の3巻になると雪上で抱き合ったりするシーンもありますが、それでも二人は付かず離れずなんです。これとは別に相浦を向かえにくる同級生の女子も出てきます。この同級生の女子は相浦に気があるような感じです。

なんかもう、人間関係が複雑でドロドロした感じになっていきます。でも読んでいてすごく面白いんです。昨今の漫画にはないような何とも言えない哀愁感を漂わせてくれています。5巻で終わるの漫画なので一気に読み終えることもできますよ。ぜひ何度も繰り返し読んでみてください。読めば読むほど新たな発見がある!そんなとても深い漫画です。

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漫画「花園メリーゴーランド」は性に翻弄される少年・少女を描いた名作

花園メリーゴーランド1巻

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この漫画は名作と言えます。時代背景は昭和50年代くらいかと思います。ある集落の風習に翻弄されていく少年と少女。読んでいて気持ちがざわついてきます。

この漫画の物語はまんざら嘘でもない話のようで、過去に花園メリーゴーランドに近い風習の集落も実際にあったようです。これがリアリティがあってよいですよね。

昨今では決して見ることのできない習慣を漫画を通して体験することができて、子供から大人へ変身していく少年や少女たちの揺れ動く感情表現も実に素晴らしいものがあります。全く自分が知らない世界のことを学ぶことができて、読み物としては物語もとても深く最高に面白いです。ぜひ読んでほしい漫画になります。

ちなみに現代風のの少年や少女が性に翻弄される漫画「荒ぶる季節の乙女どもよ。」もこれはまた違う意味で面白いものでした。ですが「花園メリーゴーランド」の方がより一歩踏みこんだ描写も多くて人間臭さが全面的に押し出されている感じがします。この辺は漫画が描かれた時代も関係しているのかもしれませんね。

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花園メリーゴーランドの登場人物

  • 相浦 基一 (あいうら きいち)
    先祖代々に伝わる刀の「烏丸」を探して、春休みに父の故郷である谷竹村へと向かった。ところが途中バスを乗り過ごしてしまい、とても小さな村にたどり着く。
  •  

    • 澄子 (すみこ)
      柤ヶ沢の民宿「まさがや」の長女。谷竹村に辿りつけず道に迷っていた相浦基一を自宅に連れて行く。非常に寡黙で、最初はなかなか笑顔を見せない女性。
    •  

    • マサシ (まさし)
      柤ヶ沢の民宿「まさがや」の長男。澄子の弟でタケシの兄。いがぐり頭の13歳でこの集落の生活にはすっかり馴染んでいる。
    •  

    • タケシ (たけし)
      柤ヶ沢の民宿「まさがや」の次男。澄子とマサシの弟。まだまだあどけない少年で村の習慣などにもうとい。
    •  

    • みづえ (みづえ)
      柤ヶ沢の民宿「まさがや」を営む女性で、澄子、マサシ、タケシの母親。村の外に働きに出ている夫に代わって民宿を切経営している。
    •  

    • 澄子の父 (すみこのちち)
      パンチパーマですごみのある容姿の男性。村の外に働きに出ていたが、相浦基一が村を訪れて数日後、祭のために帰ってくる。
    •  

    • サキ (さき)
      柤ヶ沢で雑貨屋を営んでいる女性。元気がよくて竹を割ったような性格で、お姉さん気質の28歳。
    •  

    • ヤエ (やえ)
      「柤ヶ沢の不良」と呼ばれる成人女性たちのムードメーカーで、いつも飲んではみんなで大騒ぎしている女性。
    •  

    • カナ (かな)
      柤ヶ沢の不良成人女性たちの一人。相浦基一が集落で作業していた時に、彼を誘惑して外でエッチをする。
    •  

    • 幸枝 (さちえ)
      メガネをかけた知的な女性。普段は埼玉の中学校の教員をしており、柤ヶ沢の風習にはものすごく違和感を感じている。
       

    • 春子 (はるこ)
      柤ヶ沢に閉じ込められた相浦基一から、電話で助けを求められる。相浦に密かに思いを寄せている。

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    花園メリーゴーランドを読んだ人の感想・口コミ・レビュー

    A さん
    なんとなく暗い雰囲気の話だと思ったけど、ミステリーっぽい要素有り。
    続きが読みたいです。
    B さん
    柏木ハルコ作品でこれが一番だと思います。
    現在、電子書籍版しか買うことができないので、電子書籍版は廃盤せず永遠に販売して欲しいです。
    C さん
    こういう世界、昔は本当にあったんだろうけど、というか、世界を探したら今でも結構あるんだろうけど、隔離された世界が独自性を生むという良い例を学べる漫画になっていると思う。
    D さん
    柏木ハルコ作品は「いぬ」から短編も含めて全作読んでいますが、これが柏木ハルコの最高傑作です。
    赤松啓介的な民俗観に基づいて作られた、’80年代の地方の農村が舞台の話です。

    地方の「村」では、男女を問わず12,3歳になると、「性」の手ほどきを上の者から受ける習慣がありました。
    このような風習は「送り火」など、いろんな呼び方がありましたが、地方では「夜這い」も含めて、昭和の時代にはまだこれらの風習が残っている地方の農村がありました。
    このマンガで描かれている内容は、まんざら嘘ではありません。

    民俗学的見地からも、とても面白い話に出来上がっています。
    柤ヶ沢も澄子も、素晴らしく夢の世界、夢の少女になっている。
    当初、柏木ハルコ作品の「エロさ」を求めて読み始めましたが、少年時代の憧憬足りうる澄子と、つげ義春的な昭和時代の匂い溢れる柤ヶ沢、さらに「送り火」、「夜這い」とミックスされ、柏木作品の最高傑作に昇華されています。

    E さん
    ある人の勧めで、読みました。
    等身大に近く、飾り立ててもない雪深い村に残る性の文化が描かれています。
    おばちゃんたち(と言っても、三十前後から四十くらい)の目つきが恐いです。
    乳幼児の死亡率が高く、高齢者の寿命が現代より二十年ほど短い社会であれば、合理的かなと思います。
    性の商品化が蔓延している現代では、雑多な素性の解らない人間どうしの暮らす都市にほとんどの人が住んでいます。
    自分の素直な心をゆがめたれた、不自然な商品としての性の文化が幅をきかせ、人間の生きづらさを増しているように思う。
    F さん
    話の時代は高度経済成長期。日本が活気付いてた時代。
    日本経済の発展とともに近代化が急速に進む時に、「夜這い」が行われている村があるなどと誰が思うだろう。
    そこへ迷い込む少年はその土地の習慣に出会い、ある一人の少女と出会い、大人へ変身する。
    ストーリー展開もよく、素朴な住民の雰囲気も、習慣と時代に戸惑う少女の有様がうまく書かれている。
    エンターテイメント性抜群じゃないでしょうか。それにしても主人公はヘタレだな〜♪
    G さん
    本作は、古い慣習の残る農村に、

    目的をもって訪れた学生が

    巻き込まれる愛憎劇で、

    ドロドロした内容です。

    ありそうで、なさそうな設定ですが、

    リアリズムを感じます。

    このような作品は、

    満足感はあっても読んだ後の後味が悪く

    疲れる作品になりがちですが、

    本作は、柏木先生の艶やかさと淡白さが同居する絵により、

    ギリギリのラインで後味の悪さを感じさせません。

    この絶妙なさじ加減に感服しました。

    H さん
    昔の田舎の慣わし、こういう習慣があったのか。なかなか、ドキドキ感とスリルがありますね。
    I さん
    自分は文句無しで☆5つです、1〜最終巻まで全部。
    J さん
    村の慣習と都会の常識の板ばさみになりつつも主人公を慕うヒロインは

    いじらしくて可愛いんだけど、主人公がヘタレ小僧すぎて受け入れられず…。

    うっかり主人公やヒロインを追ってしまったので疲れきりました。

    ところどころあるHシーンもラストの救いもぶっとばす本編の疲弊度高し。

    村の女性たちを眺めてるほうが精神衛生的には良いですね。

    愛憎劇スキーだとちがうのかな…。

    ネタになってる夜這いの慣習についてなら「御石神落とし」のほうがおもしろいかも。

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    花園メリーゴーランドの画ばれと画像まとめ

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